第六識はどのように如来蔵を証得したと言えるのか（四）

我々は知っております、如来蔵は常に絶え間なく作用し続けており、刹那も休止することはあり得ないものであることを。それはあらゆる時、蘊、処、界、地に遍く、一切の法に遍満しています。しかしここで申し上げる「常に」とは、まだ始めも終わりもない永遠の意味ではなく、ある期間における継続を指します。一つの事象における如来蔵の作用を悟得する智慧は、まだ極めて浅い段階です。更に参究を重ね、智慧を開き広げる必要があります。如来蔵のより広範な作用を悟得するだけでなく、そのより深微な働きをも悟得しなければなりません。

さらに観察を進めると、如来蔵が始めも終わりもなく一切の法に遍満していることが明らかになります。五陰の色身においても、あらゆる事物や現象においても、六根や十二処、十八界においても、常にこのように作用し、一瞬たりとも停止することはありません。この境地に至れば、悟得した智慧は面的に、あるいは連続的に広がりを見せるようになります。この広がりも小範囲、中範囲、大範囲と段階を経て発展します。

悟得した如来蔵の作用範囲の広狭によって、この智慧の領域の大小が決まり、それに応じて智慧の深さが示されます。これによって各人の智慧の程度を判断します。観行の智慧が深まるにつれ、大いなる領域に連なった時、牢関に達し、あるいは牢関を突破して初地に至る可能性があります。最初に如来蔵の作用を悟得する段階では、一点あるいは一箇所に限定されており、それが線的に連なる七住位菩薩の境地でありますが、この段階でも既に大変な功徳を要します。

第六識が如来蔵を見出し悟得するとは、如来蔵が起こす諸々の作用を捉えることに他なりません。最初に悟得する智慧は極めて浅く、一瞬の刹那において如来蔵の作用を捉える程度です。次第に捉える範囲を広げ、如来蔵の作用を継続的に認識できるようになります。最終的にはあらゆる側面から如来蔵の働きを観察できる深い悟りに至り、その者には別相智が現前するのです。