どのように虚相を離れ、縁起の鎖を辿って如来蔵を捉えるか

一切の法の作用には、第七識と如来蔵の和合運行があり、両者は相互に依存し、どちらが欠けても成り立ちません。一つの法において如来蔵のみの作用があり意根がないこと、あるいは意根のみの作用があり如来蔵の働きがないことは不可能です。されば意根を証得すれば、芋蔓式に如来蔵を捉えるのは難しくありません。第七識が命根を断つと決する時、如来蔵は命根を制御できず、衆生は必ず死に至ります。有情衆生と無情物には如来蔵の執持作用がありますが、無情物においては如来蔵と第七識が直接単独で執持せず、全ての衆生の如来蔵が共同で執持するのです。

実は如来蔵を証得するのは容易です。いかなる法にも如来蔵の作用があると知り、あらゆる生命活動は如来蔵の維持による結果であり、七識の運行は如来蔵の護持による結果、色声香味触法の現れは如来蔵の顕現による結果であると観じます。如来蔵の功績によらない法の現れはなく、一切の事業は如来蔵によって成就されます。虚相を払いのけて認めなければ、如来蔵の機能作用を発見でき、如来蔵を証得し捉えることができるのです。

虚相法とは五蘊の活動です。五蘊の活動は衆生の目を厳密に覆い、衆生は五蘊の活動のみを見て、背後にある如来蔵の機能性を見えなくします。五蘊の活動を観察し、その不実性と虚仮性を認めれば、枯れ枝落ち葉のように五蘊を払いのけ、如来蔵という生ける花を顕現させるのです。

五蘊活動の虚妄性を認め我見を断つには、五蘊の機能作用を悉く抽出し、概念を明確にし、内包を整理し、活動法則を把握し、その来龍去脈を思惟して虚妄性を証得すべきです。五蘊活動を払いのければ如来蔵の功用が現れ、風の存在を証得する如く如来蔵を証得できます。

如来蔵は第七識の背後で垂簾聽政し、双芸の如く呼応し、完璧に調和しています。故に潜在意識に如来蔵の一部があると言われるのです。潜在意識と如来蔵の機能作用を分離できれば、即座に如来蔵を証得します。文字を打つ行為は如来蔵・第七識・第六識・身識の共同作用によるもので、生滅法と不生滅法を明瞭に区別できるのが智慧です。

一切の法において芋蔓式に如来蔵を探るには、まず蔓を正しく捉えねばなりません。如来蔵は瓜の実の如く、蔓の節（五蘊中の十二処、即ち六根六塵の処）に結ばれます。ここは最も活発で活き活きとし、賊徒が跋扈し君子が処する場、凡聖同居し龍蛇混在する一切の取引が行われる処です。ここに眼力を働かせ君子と賊、凡と聖、龍と蛇を見分ける者、火眼金睛の持ち主こそ賊を擒え君子を見出すでしょう。