如来蔵はどのように業行を記録し、業種子を現行させるのでしょうか（八）

識の種子が出力され、回収される過程は、循環ポンプの如しである。如来蔵が業の種子を記録し、保存し、出力する全過程は、如来蔵の任運無為の働きである。そこには心行も主観もなく、完全に無為なるもの。一見有為のように見えるのは、表面上如来蔵が常に運行し、一切の法を生成しているが、実は全て任運無為の働きであり、主体的能動性も主宰性もなく、全て無為的な心行である。なぜなら如来蔵には心行がなく、善悪を選択せず、弁別せず、善業も悪業も等しく受け入れる。業種を保存するのも主体的行為ではなく、識の種子が六塵を弁別し身口意の行を造作した後、自然にその内容を携えて戻り、身口意の全業行をそのまま返すのである。

その中には貪瞋痴の性質も清浄性の心行も含まれ、自然のままに法爾如として保存される。如来蔵が能動的に保存するのではなく、法爾の理により自然に、本来のままの過程で、一点一滴漏らさず収蔵される。点滴不漏とは、各識種が弁別した内容が全て回収され、微塵も漏れないことを指す。如来蔵が自ら漏らさぬようにするのでも、意図的に漏らすのでもない。識種子が自然に戻るのであり、如来蔵は如何なる選択もできず、またしようともしない。六識の身口意行が造作されれば、如来蔵には保存の可否を選ぶ余地は全くない。

故に我々の身口意行の造作は細心の注意を要する。善悪の如何を問わず、微細な善も悪も全て種子として保存され、将来必ず種子が出力され果報を受ける時が来る。識種子は如来蔵に戻り、心行はありのままに如来蔵に届けられる。水流が通った道筋のものを洗い流し、自然に持ち帰るが如く、如来蔵も選択せず自然に受け入れ、循環ポンプが金剛砂も土砂も区別なく収蔵し、再び送り出すのである。