大きな音は耳の骨を震動させ破壊し、耳を聾するに至らしめます。これは音声が物質的色法(しきほう)であり、物質的色法の衝撃力を持つことを示しています。それ故に触覚の対象(触塵)が存在し、物質的な耳と接触することで耳を損傷させるのです。音声の粗い相が耳根と接触する際、まず耳識が粗い音声を分別し、その後意識が細かな相の音声を分別します。我々は通常、まず耳識が耳根の震動音(五塵)を感知し、その後意識が具体的な音声内容やその他の細かな法を認識するのであります。
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