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日常開示

2021年04月06日    火曜日     第3 回の開示 合計3274回の開示

父子合集経講記(一九一)

一切の法は究竟して空なり、輪廻涅槃もまた空なり

原文:かくの如く了知すべし。初識は初識空なり。自業は自業空なり。身識は身識空なり。若し滅すれば滅は空なり。若し生ずれば生は空なり。輪廻は輪廻空なり。涅槃は涅槃空なり。皆自性空なり。作者無く、また受者無し。ただ世俗に随って顕わす所なり。第一義にあらず。この説をなすなり。

この如く初めての識と初識の空を了知すべく、自らが造作する業行と業行の空を了知し、身識と身識の空を了知すべし。この如く一切の法が生ずればその生は空なり、一切の法が滅すればその滅もまた空なり。同時に輪廻と輪廻の空を了知し、涅槃と涅槃の空を了知すべし。業行の造作と流転には作者もなく受者もなし、一切の法はただ世俗の分別に随って顕われるのみなり。第一義諦においては、このような説をなさざるなり。

次世の色身に生起する初識もまた空なり、造作する業行も空なり。身識もまた空なり。若しこの法を滅せしめば、この滅法そのものもまた空なり。実在する滅法など存在せず、この法滅の原則あるや。無きなり、空なり。次世の識の出生、生じる生法もまた空なり。固定不変の生の法則と原則など存在せず、無きなり、空なり。一切の法はこの如く生起するなり。我々が六道に輪廻し、人と成り天人与成り畜生と成り餓鬼と成るも、その輪廻もまた空なり。輪廻が空ならざれば、永遠に輪廻し解脱を得ず、成仏も叶わず、修行は無益となるべし。我々が輪廻を断じ輪廻を出離し得るは、輪廻が即ち空なるを示すなり。実在の不滅なる輪廻法あるに非ず。我々自身すら実在せず、ましてや実在の輪廻法などあろうや。無きなり、全ては空なり、全ては幻の如し。

——生如法師の開示
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