観行の過程と結果
呼吸を観じ行ずることで心が静まってくると、呼吸システムが自動化されたプログラムのように、無情の物と変わらず、自分とも無関係であることに気づきます。これが修道の進歩であり、まさにこの効果を求めるものです。後にはさらに多くの新たな発見があり、このような量変から質転換が起こります。質転換とは五陰身がすべて虚偽の幻影であり、無常で無我であることを悟ることに他なりません。
次第に心は肉身から離れ、感覚からも離脱します。自身は二つの部分に分かれます。一つは観じられる対象である無情の色身組織システムで、鈍重な機械のようなもの。もう一つは観じる識心で、動きは非常に緩慢になり、情動や執着は次第になくなり、心境はますます安定して平静になります。感受作用も減り、単純な観察と認識のみとなりながら、覚察力はますます強くなり、心はより微細に入り込み、真相を次々と発見します。さらに進むと、観じる主体と客体がますます空しく、機械的になり、無我の境地が深まり、無明が薄れていき、ついに無明を打破し、我見を断ち切ることができるようになります。
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