衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年06月07日    木曜日     第1 回の開示 合計605回の開示

四縁の概念

因縁(いんねん)において、因(いん)は他の法を引き起こすことができる法であり、縁(えん)は因が他の法を引き起こすのを助ける法であります。因と縁はともに他法を生じさせる方便(ほうべん)の因であり、導火線のようなものであります。

一切の法の根本的な因は万法が生じる源である如来蔵(にょらいぞう)であり、因と縁という二つの法もまた根本因である如来蔵から生じたものであります。

次第縁(しだいえん)は等無間縁(とうむけんえん)とも称され、同等同様の法が等しく間断なく次第に生滅し、次の同じ法を引き起こします。例えば識の種子(しきのしゅうじ)において、前の識の種子(例えば意識)が某処某塵(ぼうしょぼうじん)に生じた後、滅して戻り、次の同じ識の種子(意識)が同じ処に生じ、再び滅して戻り、さらに次の識の種子が同じ処所の塵に生じ滅する。このように同等同様の識の種子が連続不断に同じ処所で生滅を繰り返すことにより、連続不断の識心活動が形成されます。心所法(しんじょほう)もまた同様であります。

所縁縁(しょえんえん)は所と能が対応し、能は主観的能動性を持つ七識の心(しちしきのしん)であり、七識の心は一切の法、特に六塵境界(ろくじんきょうがい)を縁じることができる能縁(のうえん)の心であります。所縁(しょえん)とは一切の法あるいは六塵境界のことであり、所縁縁とは一切の法が生起する縁、六塵境界が生起する縁であります。

増上縁(ぞうじょうえん)は、当該の法が生じるのを助ける他の一切の助縁であり、自らを除く他のすべての縁を指します。

——生如法師の開示
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