衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年06月07日    木曜日     第2 回の開示 合計606回の開示

如来蔵の証自証分(三)

第五に、四大と五蘊の変化は実は刹那刹那に変化しており、私たちの覚知心では到底知り得ない。この色身がある程度変化した時、覚知心は気付きますが、すでに身体に病障が生じていたり、あるいは変化が顕著になり、ある部位に不調が現れた時、衆生の五陰がようやく感じるのであり、良い方向への変化も含まれます。実際、色身は刹那刹那に変化し続けており、五陰では容易に感知できず、ある程度蓄積され非常に顕著になって初めて、私たちの六識が感じ取るのです。衆生の覚知心は後知後覚であり、如来蔵こそが先んじて知覚します。如来蔵は業種を了別する際にこれらの状況を知っているのです。特に重大な業種が現行しようとする時、如来蔵は五陰に警覚を起こさせ、五陰に注意を促します。時には一年以上前から衆生の五陰に知らせることもありますが、意識心は往々にして何事が起こるかを推測できません。如来蔵の業種に対する了別は自ら確信に満ちて疑いないため、五陰に警覚を起こさせて知らせるのです。無始劫以来、如来蔵は決して錯乱した了別を行ったことがなく、自らの確信に疑いがないことが、その証自証分なのです。

如来蔵は業種を了別できるため、業種に基づいて五陰身と器世間の変化を知ることができます。それ故に如来蔵は先知先覚と呼ばれます。宇宙の器世間が変化する前に、業種に基づいて先んじて知り、業種の縁が熟した時、四大種子を輸送して宇宙器世間を運行変化させ、器世間の変化を業種に符合させるのです。もちろんこれは一人の衆生の如来蔵だけで成し得るものではありません。宇宙器世間が壊滅すべき時、如来蔵は変異した四大種子を輸送し、四大種子の比率が密かに変化して、器世間を徐々に変容させます。器世間がある程度変化した時、私たち人間や他の衆生は初めて器世間の変化に気付き、どのように変化したか、良くなったか悪くなったかを知るのです。器世間の変化が一定量蓄積されて初めて、衆生は自らの生存環境がこの様相になったことを了別し、次にどう変化するかはあまり分かりませんが、如来蔵は終始知っているのです。

宇宙器世間が変化する以前から、如来蔵は業種を了別し、起こるべき変化を知り、如何に器世間を生成変化させ、如何に四大種子を輸送して器世間を形成または破壊すべきかを知っています。故に如来蔵は先知先覚と呼ばれるのです。如来蔵が器世間を変化させる際、既にどの程度変化したか、更に如何に変化すべきかを知り、自らが如何に運行しているか、如何に運行すべきかを知っています。これが如来蔵の反観力、即ち証自証分です。この反観力がなければ、その運行は混乱し、器世間を如実に変化させて業種と一致させることはできません。

衆生の五陰身は漸次成熟し、やがて老衰します。一定の時間と程度に変化して初めて、自らが成長したこと、変化したこと、あるいは老衰したことに気付きます。しかし各衆生の成熟と老衰の時期は前世の業行と業種の違いにより異なります。衆生がいつ老衰を始め、どの程度まで老衰し、如何に老衰し、色身が如何に変化するか、如来蔵は衆生の業種を了別し、如何に色身を変化させるべきかを知っています。縁が熟せば四大種子を輸送して色身を形成変化させ、色身を徐々に変化させ、一定の程度に至れば、衆生は老いたこと、白髪が生えたこと、腰が曲がったこと、足腰が不自由になったこと、顔に皺やシミが現れたことを覚知するのです。

実はこの以前から、如来蔵は絶えず四大種子を輸送し、色身を徐々に変化させ続けています。色身の運行を変化させる中で、如来蔵は自らの運行と造作を明らかに知り、絶えず業種を了別しながら業種に従って運行を続け、色身を変造し変化させます。繰り返しも欠落もなく、順序立てて整然と進めます。反観力を持つが故に、自らがどの程度運行したかを知り、次の段階を如何に運営すべきかを知るのです。これが如来蔵の証自証分の機能なのです。

——生如法師の開示
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