衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2021年04月09日    金曜日     第2開示 合計3284開示

父子合集経講話(一九八)

三解脱門

原文:大王よ。諸根は幻の如く。境界は夢の如し。一切の諸法は。自性空寂なり。これを空解脱門と名づく。空には空の相無し。無相解脱門と名づく。もし相無きならば、則ち希求するもの無し。無願解脱門と名づく。もし能く了知せん。三解脱門は。空と共に行ずることを。菩提の先道は。広大なること法界の如く。究竟すること虚空の如し。この譬喩に於いて。かくの如く知るべし。

   釈:仏は説きたまわく、大王よ、六根は全て幻化によって現れ出たものであり、すべての境界は夢を見るようなものである。一切の諸法の自性は全て空寂である。これが空の解脱門である。空解脱門にも空の相貌はない。これを無相解脱門と名づける。もし一切の法に相がなければ、我々はもう何も願い求める必要がない。これを無願解脱門と名づける。もし我々が能くこの三種の解脱門を究竟し了知し、全てが空と共に行じ、全てが空であることを悟るならば、涅槃の菩提の大道は広大なること如来蔵の法界の如く、その究竟性は虚空の如くである。このような譬喩について、我々はこのように認識すべきである。

——生如法師の開示
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