現量というこの概念、最も究極的な解釈は、真実の智慧を持ち、事実の真相を観察し、表面の現象の背後にある本質を見極め、虚妄の仮相に惑わされることなく、推測や憶測に頼らず、あれこれ考え比べることなく物事の実質的な内包を知ることができるものである。大乗菩薩の現量智慧は計り知れず、一つの法が現れるのを見るや、その法が如何にして作動し現出するかを観察し、内から外へ、大から小に至るまで全てが第八識が種子によって構築したものであり、第八識の機能作用であり、その全体が第八識そのものであることを見通す。この智慧こそが真の現量観行智慧であり、明心開悟の智慧でさえ完全な現量智慧には属さないのである。
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