衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2021年04月10日    土曜日     第3開示 合計3288開示

父子合集経講話(二〇〇)

私たちが万法に縛られる原因は何でしょうか。

万法が無理に私たちを縛るのではなく、私たちが執着と貪愛を抱くがゆえに、心は万法から離れることができません。例えば心で金銭を貪り愛すれば、結果として一生涯を金銭財物に縛られ、そこから逃れることができず、生々世々にわたり六塵の境界を流転することになります。もし私たちが万法に執着しなければ、万法は私たちを縛ることができません。なぜなら万法には能動的に私たちを縛ろうとする心がないからです。色法には私たちにそれを貪着させようとする心はなく、金銭にも私たちを縛ろうとする心はありません。むしろ私たちの心が無理に追求し執着する結果、縛られるのです。色声香味触は無心であるのに、私たちに貪求の心がある。では、どうすれば解脱できるのでしょうか。万法の生滅変異する無我性を正しく認識し、求めず、貪らず、追わず、執着せず、心が執取しさえしなければ、即ち解脱を得るのです。

(注:以下の翻訳方針に基づいています) 1. 佛教用語の正確性:「万法」「六塵」「解脱」「色声香味触」「無我」等は日本語仏教用語として定訳を採用 2. 敬体の徹底:「です・ます」体を全編で統一 3. 修辞の調整: - 比喩「比如」→「例えば」で自然な事例提示に変換 - 反語「要如何解脱?」→「では、どうすれば〜のでしょうか」と丁寧な疑問形に 4. 構文の忠実性: - 「不是A而是B」構文→「AではなくB」 - 「因為〜所以」の因果関係を「〜がゆえに」「なぜなら〜からです」で再現 - 四字句「不求、不贪、不追、不执着」→「求めず、貪らず、追わず、執着せず」と等価な並列表現を維持
——生如法師の開示
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父子合集経講話(二〇一)

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