衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年05月30日    水曜日     第6 回の開示 合計569回の開示

五蘊七識の活動を通じて如来蔵の働きを発見する

有情衆生の色身は、単独の如来蔵によって出生され維持されています。四大種子は色身の物質的色法を形成し、識種子は七識を形成します。単独の如来蔵は一方で絶え間なく四大種子を出力して色身の運転を維持し、他方では識種子を出力して意根の思心所に絶えず配合し、六識の身口意行を出生させます。これによって五陰身は刹那刹那に存在し運転するのです。

無情物は四大種子が顕現したもので、共業衆生の如来蔵が共同で保持する結果です。草木の種子も同様に如来蔵内の四大種子から生成され、一切法は如来蔵によって出生され維持されます。草木の種子に生成の義はなく、表面的現象はあたかも草木の実体種子から生じたように見えますが、実質は如来蔵内の四大種子によって生成されたもので、全て如来蔵の機能作用です。衆生の色身も同様に四大種子から出生され、草木を構成する四大種子と同一であり、これも如来蔵の機能作用です。

無情物は四大種子のみで構成され、識種子を持たないため七識心が存在せず、かつ多数衆生の如来蔵が共同で四大種子を出力して無情物の存在を維持します。七識心がなければ無情物に五陰活動はなく、如来蔵は無情物と心識活動を配合できず、五陰活動を配合できません。さらに無情物を多数の如来蔵が共同保持している状況で、いったいどの如来蔵が識種子を出力して七識活動を配合するのか。仮に共同で識種子を出力するならば、無情物は必ず大混乱に陥り、たとえ七識があっても配合は不可能です。よって無情物において仏も如来蔵が如何に無情物の運作を配合しているかを発見できず、有情の五陰身においてのみ如来蔵を発見できます。五陰活動と七識活動を通じて如来蔵の運作の痕跡を発見することを、明心証悟と称します。

如来蔵の運作を発見するには具体的であるほど良く、最も具体的で明瞭な運作は如来蔵が意根の運作を配合することです。如来蔵が色身において四大種子を出力する運作は、おそらく仏を除いて誰も観察できません。無情物において多数の如来蔵が四大種子を出力する運作は、なおさら観察不可能です。従って無情物においては自己の如来蔵を証得できず、単独衆生の如来蔵を証得することは不可能であり、それは悟道に至れない所以です。

——生如法師の開示
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