繁中日語

日常開示

2018年05月29日火曜日第4 回の開示 合計559回の開示

なぜ外道は神通力を失うのか

問：外道が四空定を修め、神足通を得たにもかかわらず、なぜ色を見て心を起こし、神足通を失うのでしょうか。

答：淫欲心を断ずることは初禅定と我見を断つ証量が相まって初めて可能となり、この二者が結合して三果の聖者となることで達成されます。初禅定のみ、あるいは単に我見を断つだけでは淫欲心を断つことはできません。したがって外道は禅定と神通を得ていても、依然として色を見て心を動かし、その後禅定と神通を全て失うのです。我見を断つ智慧なくして禅定のみでは、淫欲を断ち切れないことが明らかです。

かつて経典に記された、禅定と神通を得た者が色を見て心を動かし、念いが生じると共に神通と禅定を退失し、来る時は飛行し、帰る時は歩行したという事例は、初果の功德を証得せず禅定のみを有していたためです。淫欲を断ずるには我見を断つ初果の証得に初禅定を加えねばならず、禅定のみでは不十分です。初果の分証解脱による功德の受用は極めて大きいものがあります。

提婆達多は我見を断たずに神通を修めて天界に昇りましたが、天華を盗む念いを起こしたため神通力を失い、天から墜落しました。もし初果を証得した後、初禅定を具え神通を得るならば、それは三果の境地であり、再び念いを動かすこともなく、神通を失うこともないのです。

——生如法師の開示

意識の薫習と意根の親証

渠は今まさに私であり、私は今渠ではありません。