法界とは何でしょうか？諸仏はどこで成仏されたのでしょうか？

問：法界とは何でしょうか。諸仏はどこで成仏されるのでしょうか。

答：法界は出世間法界と世間法界に分けられます。世間法界はさらに十八界、十法界、三界世間に分類されます。十八界とは衆生の六根・六塵・六識の界を指し、十法界とは四聖六凡の法界を指します。「界」とは機能・境界・種子の差別を意味し、分界线を表します。異なる界はそれぞれ機能が異なり、六根の機能は六塵の機能とも六識の機能とも異なります。六道の衆生はそれぞれ境界を持ち、四種の聖者もそれぞれ境界を有します。十法界はそれぞれ独自の境界を有し、三界（欲界・色界・無色界）にも境界があり、これらも法界と称され、各々に境界の差別があります。

出世間法界は一真法界と呼ばれ、真如如来蔵に相当します。これは三界世間に属さず、三界内に存在せず、三界世間の相を持ちませんが、同時に三界世間を離れてもいません。すべての三界世間法及び十方諸仏国土、華蔵世界、世界海は全て一真法界の中に含まれ、真如の心の外に出ることはありません。衆生が妙覚位に至り成仏を前にする際、兜率内院で補処菩薩として因縁の成熟を待ち、人間界に下生して八相成道を遂げます。人間界の衆生の根性が成熟し、妙覚菩薩の成道時節が到来すれば、人間界に下って八相成道を成就します。故に諸仏は全て人間界において仏果を成就されるのです。