なぜこの世界には四季の交替があり、冬は極寒に、夏は酷暑に、長雨が続くこともあれば、雪や氷が絶えることなく降り積もるのでしょうか。
これは衆生の悪業が招いたもので、過去世に造られた悪業が各自の如来蔵に蓄積され、縁が熟する時、如来蔵は悪業の種子を出力し、衆生の果報が現前します。生存環境は依報であり、衆生の五陰に依存して存在します。五陰身は正報で、真に苦しみを受ける主体です。これらの果報は全て如来蔵が顕現させたもので、生活環境の不如意はその源を如来蔵に発し、全てが如来蔵より出力された四大と六大の種子が、苦報を受ける五陰と劣悪な環境を形成し、私たちの世界に寒熱などの諸々の苦難を生じさせているのです。
もし私たちが如来蔵に抗議しようとすれば、如来蔵は「意根に問いただせ、私はただ随順するだけで主宰せず、自ら進んでこのような苦報を生じさせたのではない」と答えましょう。もし意根に問いただせば、無明の意根は明確な答えを出せず、急いで意識に分析を求めます。意識は仏法の因果などの理論を用いて思考分析し、それを意根に報告します。意根がこれを了知すれば、身口意に細心の注意を払わせ、再び業を造らせないようにするのです。
今後いかなる不如意な事態に遭遇しても、その源は如来蔵にあることを認識すべきです。ただし冤罪を着せてはなりません。糸を手繰り寄せれば、最終的には意根自身に帰着します。意識の自己にも一定の責任があり、この二者が主犯であり、主たる教化改造の対象です。私たちの修行とは、意識と意根を教化改造することにあり、これを成就すれば、世界は美しく円満清浄なものへと変容するのです。
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