繁中日語

日常開示

2018年05月15日火曜日第3 回の開示 合計494回の開示

生滅法と無生法

龍樹菩薩の偈：諸法は自ら生ぜず、また他より生ぜず、共にせず無因ならず、是の故に無生を知る。

龍樹菩薩のこの言葉の意味は、諸法自体が自らを生み出すことはなく、また他の事物から生じることもないということです。つまり、ある事物が他の事物を生み出すことはなく、諸法は自と他が互いに和合して生じるのでもなく、生じる因なくして存在するのでもありません。最後の句の意味は、諸法の生起には必ず因があり、無因で生じるものではないということです。

ではその因とは何でしょうか。根本的な因は実相心である如来蔵であり、万法は全て如来蔵が種子を蔵する心体から生じます。これは神霊や神の創造によるものではなく、万法の真実の因は如来蔵にあり、その源は如来蔵にあります。故に諸法は生滅ある法であり、生があれば必ず滅があります。生じているように見えても真実の生ではなく、全ては虚妄の幻影であり、生じていながら生じず、ただ妄相に過ぎません。

真に無生の法は如来蔵のみであり、それは生じられたものではなく、本来より存在するものです。始めがない故に終わりもなく、始めあるものには必ず終わりがありますが、始めなき故に終わりもないのです。

——生如法師の開示

苦報の因縁

法法真如を離れず