問:食物が腹に入り、消化されると自らの色身四大となりますが、この時如来蔵とどのように関係しているのでしょうか。
答:食物が胃に入り消化されると、如来蔵は食物中の地・水・火・風という四大の栄養素を吸収し、色身四大の需要を維持し、色身を形成します。これにより衆生は正常に生存できるのです。実は私たちは刹那の瞬間も如来蔵と関係なくして存在できません。食物を見る瞬間から取り分け配置し、食べ、咀嚼し、飲み込み、消化分解し、吸収排泄するまでの全ての過程が如来蔵と関係しています。諸法は自ら生じず、自ら住まず、自ら異ならず、自ら滅びず、全て如来蔵と関係があるのです。
大悟が遍満する境地に至れば、一切の法に如来蔵の働きがあることを観じ、如来蔵を離れた一法も存在しないことが分かります。私たちは如来蔵によって生かされ、生命活動の一切を維持され、必要な一切の法を現出させていただいているのです。ただし具体的な一切の法が如何に如来蔵と関係するかは、自ら禅を参じて悟るべきことであり、他人が代わることはできません。
1
+1