仏地の八つの識には、それぞれ二十一種の心所法があり、五つの別境心所法を有し、全て無我性である。
欲心所とは、達成すべき目標を有するものであり、この目標は必ずしも我性を有するものではなく、無我無私の性質で目標を実現する場合もある。
勝解心所法とは、対応する法に対する理解と明らかな解釈を有するものである。明らかにした後に初めて、選択と決定を行い、造作が可能となる。
念心所法とは、心に念いや思惑を抱き、その後その念いや思惑を実現するものである。
定心所法には二つの意味がある。一つは法に対する決定心を有し、その法に堅固に立つこと。もう一つはある法に定まって動かず、専心して了別と造作を行うことである。
慧心所とは、智慧に基づく造作、智慧による了別、智慧を以ての選択、智慧を伴う専注などを指す。
我性は見惑と思惑に現れ、無明に体現される。無明が断じ尽くされると、第七識は徹底的に無我となる。
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