八地菩薩の境地

もし世間のすべての法がどこから来たのかを観じ、識心がどこから生じ、どのように五蘊と世間の法が現れるかを観ずれば、大乗の果位を証得することができます。さらに世尊の父王のように無生法忍を成就し、初地の菩薩となれば、さらに素晴らしいことです。初地の菩薩を証得した後に極楽浄土に往生する場合、どのような果位を得るのでしょうか。阿弥陀仏が自ら説かれる深甚な唯識の法を聞けば、速やかに八地の菩薩果位を証得することができます。八地の菩薩は一念の間に三千世界を変現し、無量の星を即座に創造することができ、片手で地球を支え、もう片手で衆生を他の星系に移すことができますが、衆生は全く気付きません。八地の菩薩が口を開けば四大海の水が菩薩の口中に流れ込み、魚・蝦・龍などの衆生も自らが菩薩の腹中に吸い込まれたことに気付くことができません。この星が滅びようとする時、八地の菩薩はこの星の衆生をすべて他の星に移しますが、衆生は全く感知しません。百億の地球、百億の須弥山、百億の六層欲界天、すべての天界は百億あり、百億の地獄、百億の閻魔羅界、百億の四大海が組み合わさって一つの三千大千世界を形成しますが、八地の菩薩はこの広大無辺な世界をすべて変現することができるのです。

大菩薩たちの境地は、私たちが想像することは非常に困難です。想像できない時、そのような不可思議なことを信じるのは難しいものです。しかし実際には、私たちの善根・福德・因縁が真に具わっている時、これらの法を証得することは難しくなく、ましてや信じることはなおさらです。私たちは仏と法に対する信心、菩薩僧に対する信心、そして自分自身に対する信心を持たねばなりません。戒・定・慧を勤修し、福德を基礎として、絶えず菩薩道を実践する資糧と条件を完成させ、悟りを証得する因縁が早く現前するようにすれば、私たちの願いを成就させることができるのです。