繁中日語

日常開示

2018年04月25日水曜日第4 回の開示 合計414回の開示

如来蔵による胎児と根身器界の執持（四）

一切の法は如来蔵の執持作用を離れません。例えるならば、外で風が吹き樹々が揺れ動く現象も、実は如来蔵が作用しているのです。しかも単独の如来蔵ではなく、共業の衆生の如来蔵が共同で作用した結果であります。故に樹を揺り動かすのは風ではなく、風そのものは幻の如く自主性を持たず、如来蔵より生じた法であるため、自ら樹を揺らす機能はなく、如来蔵が風という縁を借りて作用を現じ、樹を揺り動かすのであります。風が吹く現象そのものも、共業の衆生の如来蔵が共同で現出させたものなのです。

また例えて申せば、我々が着る衣服が古び、破れ、滅びる現象にも、如来蔵が作用しています。衣服自体が自ら壊れ、磨耗し、損傷し、滅失するのではなく、全て如来蔵が四大の種子を運用して現じた作用であります。如来蔵の外に出る法は一つも存在しません。例えば自宅のソファが徐々に古び、磨耗し、やがて壊れる過程も、全て如来蔵の働きによるもので、ソファ自体は自ら生じず、自ら滅せず、自ら傷みもせず、自ら磨耗もしない。これらは全て如来蔵の執持作用の結果であります。

——生如法師の開示

如来蔵による胚胎と根身世界の執持（三）

如来蔵における胎児と根身器界の執持（五）