繁中日語

日常開示

2018年04月22日日曜日第3 回の開示 合計399回の開示

同じ外相分が異なる内相分を現じうる

問：餓鬼と人間が見る外相分は同じでしょうか。例えば、餓鬼が河を見る場合、人間が河を見る場合、天人が河を見る場合、明らかに同じ河を見ているのに、見えるものは異なります。人間には河に見え、天人には瑠璃に見え、餓鬼には炎あるいは膿血に見えます。

答：同じ河を見ている以上、外相分は必ず同一です。ただ内相分がそれぞれ異なるだけで、これは業の力による異なる結果です。もし餓鬼が見ているのが餓鬼の世界における河であるならば、人間が見る人間の世界の河とは明らかに異なり、外相分が違います。餓鬼が見ているのが餓鬼世界の事象であれば、私たち人間とは関係なく、外相分も異なります。しかし人間の世界の山川大地河川を見る場合、その見え方と人間の見る結果に差異はあれど、外相分は一致しており、共に人間界の河を見ているのです。

鬼道には鬼道の生活様式があり、鬼の器世間の生活環境が存在します。人間界とはやはり異なります。しかし鬼が見る人間界の人事物、例えば鬼が人間を見る場合、それは鬼道の人間か人間界の人間か。鬼が見る人間と他者が見る人間が同一人物であるなら、外相分が同一と言えるか。必ず同一であると言えます。

——生如法師の開示

「日々の意図的か無意識的な身口意の行いに果報はあるのか」

阿頼耶識離脱後、なぜ死体はすぐに消滅・腐敗しないのか