衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常開示

2018年04月21日    土曜日     第2 回の開示 合計393回の開示

坐禅三昧経(一)

導師に遇うは難く、聞く者は喜ぶも亦た難し

大人の楽しみて聴く所、小人の悪みて聞く所

衆生は愍み傷むべく、老死の険路に墜つ

野人の恩愛の奴、畏るべき処に処りて痴にして懼れず

世界の若し大なるも小なるも、法に常なる者無し

一切は久しく留まらず、暫く現れては電光の如し

是の身は老死に属し、衆病の帰する所

薄き皮は不浄を覆い、愚惑の為に欺かれる

汝は常に老賊と為り、盛壮の色を吞み滅す

華鬘の枯れて朽ちるが如く、毀ち敗れて直る所無し

頂生王の功德、釈天王と共に坐す

報利の福弘く多し、今日悉く安く在るか

此の王は天人中、欲楽の具は最と為る

死時の極めて苦痛なる、此を以て意を悟るべし

諸欲の初めは軟楽、後には皆な大苦と成る

亦た怨の初め善きが如く、族を滅すの禍は後に在り

是の身は穢れの器と為り、九孔常に悪を流す

亦た那利瘡の如く、医薬に治するを絶つ

骨車の力甚だ少なく、筋脈纏いて識を転ず

汝は妙乗と為し、忍んで羞恥無し

死人の聚まる処、委棄して塳間に満つ

生時の保ち惜しむ所、死すれば則ち皆な棄て捐つ

常に当に是の如く念じ、一心に観て乱る莫れ

痴倒の黒き暝を破り、炬を執りて以て明らかに観よ

若し四念止を捨てば、心に悪く造らざる無し

象の逸れて鉤無きが如く、終に調うる道に順わず

今日は此の業を営み、明日は彼の事を造る

楽着して苦を観ず、死賊の至るを覚えず

匆匆として己が務めと為し、他事も亦た閑ならず

死賊は時を待たず、至れば則ち脱るる縁無し

鹿の渴いて泉に赴くが如く、已に飲みて方に水に向う

猎師に慈惠無く、飲み竟るを聴かずして殺す

痴人も亦た是の如く、勤めて諸の事務を修む

死の至るは時を待たず、誰か当に汝が為に護らん

——生如法師の開示
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