衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年04月09日    月曜日     第3 回の開示 合計326回の開示

第八識を証悟する意義

第八識もまた識であり、それ自体に識の体性を具え、知性を有しています。ただ六塵を知ることはありませんが、業種を知り、七識心の心行を知り、七識心とは異なる多くの知を有しています。悟りを得た後はこれらの内容を徐々に明らかにすることができます。第八識には無為の部分と有為の部分があります。有為の部分とは、業種を収蔵し業種を出力し、五陰の活動に応じ、七識の種子を輸送し、万法を生じさせることです。これらは全て第八識の有為性です。第八識の有為性は、それ自体が具える機能的作用です。

種子は第八識によって識別される対象であり、第八識が処理・出力する対象です。種子自体に知性はなく、種子は識ではないためです。識のみが知性を有します。第八識の心体は知性を具え、心所法に依って了別性を起こします。七つの識の作用も、七つの識の心所法に依存して初めて作用を生じますが、第八識が七識に識種子を輸送してこそ、七識は心所法の形式で運行し、六塵万法を分別し了知することができるのです。

第八識自体も自らの識種流注を有し、阿羅漢の無余涅槃においても第八識自身に識種流注が存在します。諸仏が三大劫にわたって修行するとは、七転識の妄心を修行し、妄心の無明を消除することです。一法でも理解せざるは無明であり、無明を滅尽した後は世出世間に一法も解らざるはなく、全てを了知し一切種智を具足します。諸法の依り所こそ第八識であるため、第八識を証悟し了知する時、全ての内容を了知し、七識の無明を断尽すれば仏道を成就します。故に八識の理を学ぶことは正修行であり、最も重要であります。

——生如法師の開示
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