衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2018年04月08日    日曜日     第1開示 合計319開示

阿頼耶識は衆生根身器界をいかに了別するか

阿頼耶識は衆生の根身と器界を了別する。阿頼耶識には七大種子と衆生の業種が存在し、業種は阿頼耶識に蔵されている。阿頼耶識は業種の成熟の有無と時期を了知し、七大種子を輸送して衆生の五蘊を造る。五蘊の業種を了別する阿頼耶識は、衆生がどのような五蘊を持つべきかを必ず知っており、それによって如実に五蘊を変造する。変造後も五蘊の一切の状況を阿頼耶識は了知している。それは絶え間なく五蘊の色身を維持し、種子を輸送・変更し続けることによって色身が相続存在し、絶えず発展変化するからである。器世間は全ての衆生の阿頼耶識が共同で変造したものであり、全ての阿頼耶識が自体内の器世間の業種を了別するゆえに、四大種子を輸送して宇宙器世間を変造できる。その後も共同で器世間を維持し、器世間に生住異滅をもたらすのである。

阿頼耶識は根身と器界を了別するからこそ変造の方法を知り、さもなければ変造は不可能である。それは恣意的な造作ではなく、必ず法則と原則に従い、因果律則に基づいて一切の法を変造し執持する。身体を変造した後もなお身体を了別し、どのように変化させるべきかを知り、因果律則に基づいて身体を変化させる。これらは全て法爾として運行するのである。六識のように五蘊身や器世間に対して様々な名詞概念を持ち具体的状況を知るような了別性はなく、具体的な了別を行わない。

阿頼耶識には分析・思惟・判断の機能作用もない。その知性は六識の知とは全く異なる。我々が日々摂取する飲食から、阿頼耶識は四大成分を摂取して身体を再変造する。摂取量と変造方法を知っているのである。業の異なる衆生は、飲食や生活環境が同じでも身体が異なるが、これは業力が異なるために阿頼耶識の変造が異なるからである。

——生如法師の開示
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