衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2018年04月08日    日曜日     第3開示 合計321開示

「梅を見て渇を癒す」と「酸水を吐く梅を聞く」の原理とは何か

梅干しを想って渇きを癒すことや、酸っぱい話を聞いて唾液が出る原理は何か。水を飲まず食べずに渇きを解決したのは、いったい誰が解決したのか。喉が渇いている時は唾液が出ず、唾液が出ると喉の渇きは癒える。唾液はどうして現れるのか。脳が命令を発し、体の各部あるいは特定の部位に伝達されると、ある反応が現れる。脳の命令は誰が発するのか。末那識(意根)が発し、如来蔵が命令を実行して必要なものを供給し、末那識を満足させ、その目的を達成させる。したがって末那識に欲がなければ、境界が現れるだろうか。何の境界も現れず、何の変化も生じない。

なぜ末那識は酸っぱい話を聞くと唾液が出るのか。ここでいう「聞く」とはもちろん耳識と意識が聞き、その後情報を末那識に伝え、末那識が酸っぱいもののことを知るのである。酸っぱいものの性質を「酸っぱい」と知るのは、意識が知るのか末那識が知るのか、それとも両方とも知るのか。過去の経験に基づき、酸っぱいものの性質や作用を知ると、あたかも実際に口の中にあるかのように想像が広がる。末那識が騙され欺かれると、色身に相応の反応が現れ、口の中に唾液が出て渇きが一時的に解決される。

ここから、意識が非量の了別を行い、末那識は騙されていると知らず、異常な現象が現れることがわかる。無始劫以来、意識は末那識を騙し続け、末那識は意識を苦しめ続けてきたことが明らかである。

独頭意識が自分が崖っぷちに立っていると想像すると、足の裏がじんわりし、全身が震える。落ちることを恐れ、身根を強く制御し緊張させる。これは誰が引き起こしたのか。末那識が引き起こし、如来蔵が発動して協力した結果である。意識の不如理作意により、末那識の不如理作意が生じ、その後誤った応急措置と命令が発せられ、異常な身根の反応が現れる。

無始劫以来の意識による末那識への邪な教導が、末那識を常に邪道に歩ませ、正道に帰ることができないようにしてきた。意識の邪な教導は、末那識の愚痴無明による監督の結果であり、もし末那識に無明がなければ、意識は必ず明るく、邪知邪見や邪な教導はなく、末那識も永遠に邪見を持つことはない。

お前が私を騙せば、私もお前を騙す。これが因果である。お前が邪なら私も邪になり、そしてまたお前を邪にする。これが因果である。ゆえに三界六道を輪廻する因、生死の因は、末那識の無明にある。そして末那識の無明は、無始劫以前から如来蔵の中に存在し、如来蔵に生死を生じさせることが、まさに輪廻の苦なのである。

——生如法師の開示
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