衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

生如法师のウェブサイトロゴ

日常開示

2019年01月12日    土曜日     第2 回の開示 合計1175回の開示

八識の三性

八識の三性とは、六識の依他起性、第七識の遍計執性、如来蔵の円成実性を指します。前六識は如来蔵が様々な縁によって生じたものであり、縁がなければ六識は現れません。縁には九縁・八縁・七縁などの違いがあるため、六識は依他起性です。如来蔵と意根に依り、業種に依り、六塵に依り、六根などの条件によって現れるため、六識は不自在であり、虚妄であり、空であり、無我です。

遍計執性とは第七識である意根を指し、あまねく計量して一切の法を執取し、一切の法を我及び我の所有とする性質です。如来蔵の見分を我の見として執着し、六識の見を我の見とし、如来蔵と六識の功徳をことごとく自己のものとして貪着し捨てないため、生死が断ち切れません。したがって、意根の遍計所執性を転換して初めて最終的に解脱を得て自在となるのです。第七識は一つの無明の念が滅びなければ自らも滅びず、この一念の無明は無始劫以前より存在するため、第七識の存在には始まりがなく、依他起性ではなく遍計所執性です。無明が遍く一切の法を執着するが故です。第七識意根自体の体性は遍計執性を具え、人我を執り、法我を執り、万法を執るため、執着の性質によって生死を解脱できず、涅槃を得ず、大自在を得られないのです。

円成実性とは如来蔵を指し、世出世間の一切法を円満に成就する性質です。一切法は全て如来蔵より生じ、如来蔵によって成就されます。如来蔵あれば一切法あり、如来蔵なければ一切法なし。如来蔵の円成実性は業種と業縁に依って円満に一切法を成就し、善法も悪法も問わず成就するため、如来蔵を除く他の法は全て生滅法であると言われるのです。

——生如法師の開示
前の記事前の記事

真の修行とは個人の独立した修行である

次の記事 次の記事

どのようにして無所住の心で日々を過ごすことができるか

ページのトップへ戻る