衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2019年01月17日    木曜日     第1開示 合計1182開示

牢関を過ぎる境地

黄龍禅師は次のような偈を残されている。「春には百花あり、秋には月あり、夏には涼風あり、冬には雪あり。もし心にかける雑事がなければ、これすなわち人間の好時節なり」。これは禅師たちが牢関を突破した境地を描いたものである。牢関を突破した者は、心が清浄となり、もはや世間に執着せず、世の中に生きながらも一事にもとらわれず、一法にも未練を持たず、自己の五蘊にも固執せず、自らが証得した真如にも執着しない。心は広々として何物も留めず、人間界で生活しながら春夏秋冬の四季を経験しても、心には一法も情動を引き起こすものがない。景は景、色は色、人は人、物は物であり、一切の法はそれぞれの法位に住して自分とは無関係である。世に生きる間は普通に飲食するが世間に貪着せず、心はすでに解脱を得て束縛されることがないのである。

——生如法師の開示
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周利槃陀伽の禅定修業と証果への示唆

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