定力があれば、色塵を観察する際に、必ず眼識が最初に色彩を捉えることに気づくでしょう。その色彩は青や黄、赤、白といった色、あるいは黒、あるいは昏暗、あるいは空無・混沌といった状態です。第二刹那にはぼんやりとした形状が現れ、その後にはっきりとした形態が生じ、こうして色塵の詳細な情報が次々と顕現します。そのため意識が了別する内容は多岐にわたり細やかです。定力をもって外を観察する場合、まず眼識が知覚し、その後で意識が認識・了別します。つまり顕色が最初に現れ、それによって眼識が生じ、第二刹那に形色・表色・無表色が生まれ、その後で意識が生起するのです。このことから、形色・表色・無表色は顕色に後れて現れる法塵であることがわかります。
後頭部の勝義根は多くの領域に分かれており、その一つが眼の勝義根で、顕色はそこで現じられます。別の領域は耳の勝義根で、音声の粗い形態がそこで現じられ、また別の領域は鼻の勝義根で、粗い香塵がそこで現じられます。これらの粗い五塵はすべて四大の微粒子によって形成されています。さらに、五塵の上に法塵が生じる場所、つまり法処所摂色が生まれる場所があります。この場所が前の五つの勝義根の領域と同じ区域にあるかどうかは、現時点では観察されておらず、理論的・科学的根拠も証明されていません。後頭部のこの位置は特に複雑で、多数の領域に分かれており、我々には見えませんが、科学者は高度に精密な装置を用いて詳細に観察できます。如来蔵が現じる色声香味触は異なる領域で生じ、色声香味触を基盤として生まれる法塵、つまり五塵上の法塵は、別の領域で生じる可能性があります。
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