衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年03月14日    水曜日     第5 回の開示 合計203回の開示

前五識と意識における塵境を了別する原理

定力を有するならば、色塵を観察する際、必ず眼識が最初に色彩を認知することが分かります。その色彩は青・黄・赤・白、あるいは黒、あるいは昏暗、あるいは空無・混沌など様々です。第二刹那にはぼんやりとした形状を認知し、その後形態を把握するに至り、色塵の詳細な情報が次々と顕現します。よって意識が了別する内容は多岐にわたり精緻を極めます。定力をもって外境を観察する時、まず眼識が認知し、その後意識が認識・了別する、つまり顕色が最初に現れ、眼識が生じ、第二刹那に形色・表色・無表色が生じ、その後意識が生起します。意識が後に生じることは、形色・表色・無表色が顕色に後続して現れる法塵であることを示しています。

後脳の勝義根には多数の領域が分かれており、その一領域が眼の勝義根で、顕色はそこで顕現します。一領域は耳の勝義根で、音声の粗相がそこに現れ、一領域は鼻の勝義根で、粗い香塵がそこに現れます。これらの粗い五塵は全て四大微粒子によって形成されます。更に五塵上の法塵が生起する処所、すなわち法処所摂色が生じる領域が存在します。この領域が前五識の勝義根の領域と同一か否かは、現時点で未観察であり、理論的・科学的根拠も未解明です。後脳のこの部位は極めて複雑に細分化された領域を有し、我々の肉眼では認識不能ですが、科学者は高度な精密機器を用いて詳細に観測可能です。如来蔵が顕現する色声香味触は異なる領域で生起し、色声香味触を基盤として生じる法塵、五塵上の法塵は、別の領域において生起する可能性があります。

——生如法師の開示
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