衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年03月08日    木曜日     第6 回の開示 合計174回の開示

意根の心所法(その二)

意識が仏法を学び精進したいという意向を意根に伝え、仏法に対する理解を意根に伝達する際、意根が十分に理解し勝解を得て初めて、意識の考え方や思惟内容に同意し、決断を下し精進心を起こして修行に励むことができます。意識が意根を染めることに成功するのは、意根が意識の思惟分別内容と選択判断を勝解したためであり、意根はこれに依って決断を下すのです。

もし意根が意識の思心所や分析判断の内容を勝解できなければ、意識の如何なる選択にも同意せず、意識は意根を染めることができません。そうなれば意根は永遠に染まることがなく、自らを改め煩悩と無明を除去することは叶いません。第八識が業種を現行させ業縁が現れた際、意根がこれに対する勝解力を有さなければ、直ちに行動を起こし対応反応を示すことができません。向かいの車が接近している状況で意根がこれを勝解しなければ危険を認識できず、即座に避ける決断が下せず、衆生は永遠に危険を回避できず寿命を全うすることも叶わないのです。

動物たちの意根も勝解力を有しているため直感反応が生じ、その直感は人間よりも鋭敏です。近い将来災害が発生しようとする時、業縁が現前すれば意根はその意義を勝解し自己への危害を認知し、逃亡を決断するため動物たちは様々な異常反応を示します。動物たちの意識も観察を行いますが、言語化して表現することはできません。意識が観察を通じて結論を得た時、意根は勝解して悟り、相応の行動を取ります。動物同士は互いの考えを理解し合い、時に極めて調和の取れた連携行動を示しますが、これらの協調行動は意根の決断によって発起されるものです。つまり動物たちの意根は互いの心理状態や眼差し・表情・肢体言語を勝解しており、これは彼らの意識心による分析判断を通じた勝解に基づく決断と反応なのです。

——生如法師の開示
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