衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年03月05日    月曜日     第5 回の開示 合計152回の開示

六識の受心所法

受心所の「受」とは、六識自体による領納と領受を指します。領納領受とは境界を受容することを意味し、境界を受容した後に了別が生じます。了別を経て初めて、六識は情緒的な苦受・楽受・不苦不楽受を生じます。情緒的な受が現れる前の段階の受は、境界を領納し受容する作用です。例えば眼識が色塵に触れた後、眼識は色塵を領納して受容し、その後に了別と了知的な想が生じ、続いて執取的な想が起こります。了知と執取があるからこそ苦楽の受が生じるのです。了知がなければ情緒的な苦楽の受はなく、執取がなければ苦楽の受も現れません。したがって受心所の範囲は五蘊中の受蘊よりも広く、受蘊は主に情緒的な受(苦・楽・不苦不楽)を指します。第七識と第八識の受心所については六識の受と異なり、七・八識には捨受のみ存在し、苦楽受や情緒的な色彩を持ちません。八識の五遍行心所法にはそれぞれ多くの微細な差異があります。

——生如法師の開示
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