繁中日語

日常開示

2018年03月05日月曜日第9 回の開示 合計156回の開示

仏教徒は是非とどう向き合うべきか

我々が是非に対面し、他人の過失に接する時、これらの境界を空じ避けることができず、必ず人事を解決せねばならない場合、どうすべきか。人事境界の虚妄不実性を観行し、一切法に我無く、人無く、衆生無く、事相無しと観ずべきである。口でどうしても人事を論じる必要があるならば、ただ意識心の層面において客観的に評価を加え、理に如くの方法で理に如く解決すべきであり、内心に騒動を起こすことなく、人事の情节に引きずられてその中に陥り自拔できなくなってはならない。そうすれば全ての覚照の力を失い、我相・人相・衆生相・事相がことごとく現前し、実あるものと執着し、心が事相に染汚され、染汚の業種が自らの如来蔵に収蔵され、後世の果報を自ら受け、得る所少なくして失う所多し。

豈に智者あらんや、他人の過失を以て、自己の心中に蔵し、自家の田地を侵汚し、後世に累を及ぼし、清浄を得ざらしむるものは。他人の過失を見ては、回光返照して自心を観じ、人を責めて己を責めざることなかれ。誰人か修行するは誰人か弁ず、誰か能く他人に代わって修行し、人に代わって成就し、而も自己が業果を背負うことあらんや。此の理無し！

——生如法師の開示

仏法を学ぶことは自心を覚照し煩悩を調伏するためのものです

人心はなぜ安らかでないのか