繁中日語

日常開示

2018年03月02日金曜日第3 回の開示 合計129回の開示

凡夫の現量観察は信頼に値しない

究竟義に照らせば、一切法は仏陀にとって現量であり、凡夫にとっては非量であります。これは仏陀が完全に如実に了知されるのに対し、衆生は誤った了知をするからです。衆生の六識心は無始劫よりこのかた、常に意図的あるいは無意識に自らの意根を欺き、意根に伝えるものは全て非量の境界であります。それ故に意根の染汚性はますます深刻となり、無明はますます深まってまいりました。もし意識が正しい聖教量に触れ、如理作意と正しい思惟を通じて、六識と意根に如理如法の現量境界を持たせることができれば、一切法の事実真相を知ることができるのです。凡夫が現量観察によって一切法を真実であると自認しても、その結果は全て虚妄であり、凡夫は正しい結論を一度も得たことがなく、往々にして誤った結論を導き出します。凡夫の現量観察は信頼に値しません。仏法の真実の智慧を持たないが故に、この所謂る現量観察に依って、結果として生生世世にわたって誤った結論により生死の輪廻に苦しむこととなるのです。

——生如法師の開示

現量とはいかに観察するか

電の如く露の如く、夢幻泡影