衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2018年03月03日    土曜日     第6開示 合計138開示

視覚残留現象に関する

問:人眼には視覚残像の現象があり、実際の色相はすでに滅び去っているにもかかわらず、その映像がしばらく残ります。この残像は意識によって了別される独影境と言えるのでしょうか。

答:視覚は眼識と意識が共同で作用するものです。視覚の残留は、眼識が捉える顕色が残留しているはずですが、同時に意識が形色・表色・無表色を了別していることは確かであり、意識もまた残留作用を持たねばなりません。眼識単独では視覚残留作用を持つことはできず、さもなければそれは完全な色塵とは言えないからです。残留しているのは独影境ではありません。独影境は独頭意識が単独で了別するものです。ここでは眼識も共同で了別に関わっています。視覚残留作用があるために、私たちは色を見る行為が連続的であると感じ、了別される色塵も連続的であると認識するのです。実際にはどちらも連続的ではなく、刹那に生じ、刹那に滅する、断続的なもので、切れた後にまた続いていくものなのです。

——生如法師の開示
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