繁中日語

日常開示

2019年01月23日水曜日第2 回の開示 合計1202回の開示

楞厳を破った覚者

知見を立てて知るは、即ち無明の本なり。知見無くして見るは、これ即ち涅槃なり。昔、ある人が楞厳経のこの二句に新たな句読点を付け、「知見立てば、知は即ち無明の本なり。知見無ければ、見ることこれ即ち涅槃なり」と改め、その後悟りを開いた。何を悟ったか。第一の句の意味は、六塵を知る知が存在し、この知を真実と立てることが無明である。

この知は生滅する虚妄の法、すなわち七識心の知であり、種々の定中の境界法塵を知る意識心の知を含む。己が入定したことを知るこの心を、もしも空じた心が如来蔵の空と同一であると悟りの境地と思い込めば、それは誤った理解であり、このような錯誤こそが無明である。第二の句の意味は、知見無く六塵を知らず見ず、この心こそが涅槃心である。涅槃は生滅せず、六塵に対応せず、煩悩を起こさず、無明無く自性清浄である。この心を見出し証得することが悟り、自性清浄涅槃心を証することである。かくしてその人は道を悟り、後世の人々は彼を破楞厳と称した。

——生如法師の開示

四大不調にはどのような症状が現れるのか

自心を制することは、世界を制することに等しい