衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2022年09月23日    金曜日     第2 回の開示 合計3681回の開示

瑜伽師地論第三十四巻(一)

原文:もし世間を超越する道に趣くことを楽しむならば、まさに四聖諦の境に依止し、漸次に七種の作意を生起すべし。いわゆる最初の了相作意、最後の加行究竟果作意に至るまで、ついに阿羅漢果を証得す。瑜伽を修する師は四聖諦において、略標広弁の増上教法を聴聞受持し、あるいは作意に於いて既に善く修習し、あるいは根本静慮・無色を得たり。

釈:修行者が世間を超越する道に向かうことを望むなら、四聖諦の境地に依拠し、順を追って七種類の作意を生じさせるべきである。これら七作意とは初めの了相作意、続く勝解作意・遠離作意・摂楽作意・観察作意・加行究竟作意、そして最後の加行究竟果作意を指し、ついに阿羅漢果を証得するに至る。瑜伽行者在りて四聖諦の理を大略的に把握し、広く増上する教法を弁証的に聴聞受持し、あるいは理に適った作意を既に巧みに修習し、あるいは根本静慮の四禅八定を証得し、さらには無色界の境地に達する。

この経文は凡夫から四果阿羅漢に至る修学の内容と次第を大略的に示している。衆生が世間の苦を解脱し涅槃の楽を証得せんと欲すれば、四聖諦を修学すべきである。四聖諦を修行する過程において七種の作意を生起させる必要がある。ここでいう作意とは注意・関心・専心を指し、心の趣くところを意味し、また観行・観察を指す。作意が異なれば趣くところも異なり、果報も異なる。最後に加行究竟果作意を生起させて初めて究竟果を得、阿羅漢果を証得し、解脱を得て世間を超越するのである。

——生如法師の開示
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