衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2022年09月28日    水曜日     第1 回の開示 合計3690回の開示

瑜伽師地論 第三十四巻(八)

原文:内外の事をこの如く安立し終えて、更にその事を現見するに増上なる作意の力により、変異の行を以て尋思し観察して無常の性を明らかにす。此の中、内事には十五種の所作による変異有り、及び八種の変異の因縁有り。何が内事の十五種の所作による変異なるや。一に分位による所作の変異、二に顕色による所作の変異、三に形色による所作の変異、四に興衰による所作の変異、五に支節の具不具による所作の変異、六に労苦による所作の変異、七に他より損害される所作の変異、八に寒熱による所作の変異、九に威儀による所作の変異、十に触対による所作の変異、十一に雑染による所作の変異。

釈:これらの内外の事を安立し終えた後、更にそれらの事を現前において観察するために、法を見る作意の力を強め、諸法の変異という角度から尋思し観察して内外の事の無常性を明らかにする。その中で内事には十五種の変異があり、八種の変異の因縁がある。内事の十五種の変異とは何か。第一は色身が異なる時期における分位の変異、第二は顕色に現れる変異(例えば肌色の白黒赤黄など)、第三は形色に現れる変異(例えば背の高低や肥痩など)、第四は色身の興衰に現れる変異(例えば力有りと無しなど)、第五は身根の肢節における変異(例えば腕や脚を失うなどの不具)、

第六は労作に現れる変異(例えば疲労と非疲労など)、第七は他者より損害されることによる変異(例えば虐げられたり誣告されたり誹謗されたり名声を損なわれるなど)、第八は寒熱による変異(例えば発熱や畏寒など)、第九は威儀の進退に現れる変異(例えば色身のだらしなさや猫背、動作の不自由など)、第十は接触する対象による変異(例えば接する人事物の変動や変化)、第十一は雑染心のなす事による変異(例えば善悪業の転変)、第十二は身体の疾病に現れる変異(元は健康であったが今は病苦を生ずるなど)、第十三は死による変異(生命の終了)、第十四は死後身体に現れる青瘀腫脹の変異、第十五は死後に屍体が消失し灰燼も跡形なくなる変異。

——生如法師の開示
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