衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2023年06月10日    土曜日     第1開示 合計3959開示

神通の使用に関する原則

問:神通力を使用する際、相手の家に自らの動機や行跡を全て埋め込むことになるのでしょうか?因果を負うことになるのでしょうか?神通力をどのように捉えるべきでしょうか?神通力の短所を避けつつ菩薩道を歩むにはどうすればよいでしょうか?

答:現代人のいわゆる神通力は多くが報通であり、前世で修めた福徳などの果報によって得られるもので、その報いが尽きれば神通力も消滅します。真の神通力は四禅を修得した後に発起するもので、禅定が消えなければ神通力も常に存在します。四禅定から生じる神通力は菩薩たちも持ち、阿羅漢や辟支仏たちも持ち、外道たちも持っています。菩薩たちは因果を理解しているため神通力を乱用せず、行動に節度があります。阿羅漢や辟支仏は心が清浄で世間の人や事に関心がなく、戒行を保ち、ある程度因果を理解しているため、同様に神通力を乱用しません。外道たちも四禅定を持ち心は清浄で、世間の人事に関心を示さず、同様に神通力を乱用しませんが、彼らの煩悩はまだ断尽しておらず完全に降伏もしていないため、何らかの私利のために神通力を用いて因果を乱し、悪業を造ることは避けられません。したがって禅定によって神通力を発起した者は、容易に神通力を利用して衆生の利益を損なう不如法な行いをすることはありません。

一方、報通を持つ者は皆普通の人間であり、煩悩が降伏しておらず智慧が不足し、修養が概して高くないため、神通力で因果を乱し他人を侵害する事例は非常に多く、私も幾つか目撃しています。神通力使用に関する私の助言は、煩悩を充分に降伏させず、因果の利害関係を充分に理解認識する前に、その節度と境界を掌握できないため、いかなる通力も使用せず、因果を背負い悪業の果報を受けるのを避けるべきだということです。もし大いなる志を発して神通力で衆生に利益をもたらそうとする者がいるならば、因果を理解した善知識の指導の下、慎重に神通力を使用すべきです。例えば神通力で他人の心中や過去を窺おうとする場合、下手をすると盗戒を犯すことになります。他人が許可していないことを得るのは盗に属し、非合法な取得です。盗戒が関わる範囲は非常に広く細かいため、普通の人は心が細やかでなく考慮が行き届かず、犯戒しても気づきません。

こう言う人もいるでしょう。諸仏菩薩は神通力によって衆生の無始劫の前後の全てを知り、まだ起きていない来世のことさえも知っているが、これは盗戒を犯すことにならないのか?もちろん盗戒には当たりません。その理由は第一に、諸仏菩薩は無心で知るのであり、自然に知るのであって盗心がないこと。第二に、諸仏菩薩と衆生は一体であり、いかなる利益衝突もなく、なすこと全てが衆生のためであること。護法神の護法も衆生を守るためであり、個人的な利己的な目的はないため、盗のような事柄には関わりません。阿羅漢や辟支仏も衆生のことを自然に知り、窺う心はなく、心は清浄で衆生との利益衝突もなく、なすことも盗のような事柄には関わりません。外道たちも心は清浄で、通常は他人のことに無心ですが、特殊な状況は存在します。ただし因果を少しでも理解している品性ある者は、他人が忌み嫌うことを避け、神通力で知ったことには選択的に扱い、沈黙を保つものです。

以上をまとめると、現世で報通を得た者は、禅定によって煩悩を充分に降伏させておらず、智慧も具足していないため、節度を把握することが難しく、できる限り神通力を使用すべきではありません。ただし自らの家族を守るためなら別で、家族や親しい者のことを知ろうとするのは、やむを得ず行うことも可能です。

——生如法師の開示
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