衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2019年02月15日    金曜日     第3開示 合計1262開示

静寂の定は智慧をより生み出しやすい

歩行と坐臥には、何が違うのか。歩行時には、身識と意識は色身の動作に集中し、注意力は色身と周囲の環境に向けられるため、独頭意識が法義を思惟する注意力は減少する。精力が足りなくなり、専一になれず、思惟は深細に至らず、智慧は生じにくい。一方、座臥時には識心の分散が少なく、独頭意識の注意力がより集中するため、思惟は深く細やかになり、智慧が生じやすい。したがって、坐臥という静中の定は、より容易に智慧を生むと言われる。座臥時には心理的な負担が少なく、精力を集中して細密に思惟を巡らせることができ、歩行中に何か状況に遭遇する心配がない。心安らかであり、静座は未到地定や初禅定を生起させやすい。

因定生慧とは、この「定」は未到地定と初禅定を指す。よって証果や開悟には、最低限未到地定を具足している必要がある。無念の状態でない未到地定や初禅定であれば、定が深まるにつれ思惟はより細密になり、新たな智慧が大陸を発見するごとくに開けることに問題はない。禅定がなければ観行はできず、定が浅ければ観行は力不足となり、心も細やかさを欠き、法と相応しない。したがって法を学んだ後は、禅定と観行という二つの修行方法が存在する。

——生如法師の開示
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集中力を養えば禅定が得られます

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