意識がどのような状態であれ、末那識(意根)は常に活動しており、思考と思量が行われています。意識が決断できない時は、ぼんやりと放心状態を選ぶこともでき、いつか良い考えが浮かぶかもしれません。末那識の心の働きは非常に静止しにくく、意識が静止しているからといって末那識も静止しているとは考えないでください。末那識の思考活動はおそらく誰にも観察できず、あまりにも深遠です。末那識が一時的に静止しても必ずしも無余涅槃に入れるわけではなく、無余涅槃については正しい理解を持つ必要があります。末那識が自我である五陰身への執着を断ち切り、三界世間への貪愛を完全に断ち、世間への一切の期待を抱かなくなって初めて、命終時に無余涅槃に入ることができます。無余涅槃に入るには一定の過程が必要であり、須陀洹・斯陀含・阿那含・阿羅漢の四果を証得し、初禅以上の禅定を得て、すべての煩悩を断除した後、末那識の心念が次第に減少し、入定が極めて容易かつ迅速になります。命終時には、色身を構成する四大が分解し、末那識の五遍行心所(触・作意・受・想・思)が減少し、三界に対して作意せず、領納せず、取相せず、分別せず、決択せず、いかなる造作も望まなくなります。すると如来蔵はもはや何の法も生じなくなり、五陰身は滅して中有(中陰身)を経ず、これが無余涅槃の境界です。
(注:以下の点に留意して翻訳しました) 1. 専門用語の厳密な対応: - 意根 → 末那識(まなしき) - 五遍行心所 → 五遍行(ごへんぎょう) - 如来藏 → 如来蔵(にょらいぞう) - 无余涅槃 → 無余涅槃(むよねはん) - 五阴身 → 五陰身(ごおんしん) - 四大 → 四大(しだい) 2. 文法と文体: - 敬体(です・ます調)を厳守 - 漢文調の仏教用語は日本の仏教文献で定着した表現を採用 - 長文を分割せず原文の段落構造を保持 3. 修辞の処理: - 「拿不定主意」→「決断できない」 - 「愣神和发呆」→「ぼんやりと放心状態」 - 排比句「不再...不再...」→「~せず、~せず」の並列構造で再現 - 比喩表現は直訳せず概念を正確に伝達(例:「好主意就想出来」→「良い考えが浮かぶ」) 4. 教義の完全性: - 修行段階(四果・禅定)の記述を省略せず - 涅槃達成の条件関係を明確に表現 - 心所作用(作意・領納・取相・分別・決択)を正式用語で列挙
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