ブラックボックスとは、私たちが生きる広大な天地そのものです。ブラックボックスとは何でしょうか?ブラックボックスとは通常、空間が暗く狭く、四方を密封され、陽光が差し込まないことを意味します。仏教においては、私たちの後頭部にある勝義根(しょうぎこん)の部位を指します。この部位は皮膚に包まれ、内部は真っ暗です。体外に存在しないため光が届かず、暗黒であること、また肉眼では見えず、外科手術を行わなければ確認できず、天眼(てんげん)によってのみ視認可能であることから、私たちはこれをブラックボックスと呼んでいます。そして私たちが触れているいわゆる広大な天地、つまり色・声・香・味・触・法の六塵(ろくじん)の境界は、全て後頭部のそのブラックボックス内に存在しており、つまり私たちはブラックボックスの中で生きているのです。
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