衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

生如法師ウェブサイトロゴ

日常法話

2019年02月22日    金曜日     第2開示 合計1281開示

意根の智慧

人と人との関係において、誠実な交流は意根の真心であり、虚偽やおざなりな対応は意識の偽りです。以心伝心とは意根同士の調和のとれた協力関係を指し、言葉を交わさずとも、表現せずとも心が通じ合うことです。意根同士が以心伝心で協力し合えるということは、その両者が賢く、互いに理解し合っている証です。逆に、意識が言葉で如何に表現し説明しても相手が理解できない場合、その人は愚かだと言えます。故に真の聡明さや智慧は必ず意根を指し、大いなる知恵・大いなる勇気・大いなる謀略は必ず意根を指します。小賢しい知恵こそが意識の賢さであり、肝心な場面では役に立ちません。

一個人に大いなる智慧があるかどうか、つまりEQとIQの両方が高いかどうかは、必ず意根を指し、意識を指すものではありません。意識は全て謀略であり、環境や状況が変われば通用せず、特に生死の危機といった局面では全く役に立ちません。大いなる智慧を持つ者は一般的に言葉少なく、静寂を好みます。意根はまさにこのように深沈として言葉少ないのです。一方、小賢しい知恵の持ち主は自己顕示を好み、小手先の策略や手段を弄します。これは意識と相応するものです。

——生如法師の開示
前へ前へ

十方世界の最初の仏、威音王仏は如何にして悟りを開かれたのでしょうか?

次へ 次へ

意根の主宰性

ページトップへ戻る