私たちが驚いた時、慌てた時、恐れた時、衝撃を受けた時、あるいは頭を絞って何かに没頭している時、意識は思考することができず、どうしようもなくなることがあります。しかし意根は心の中で非常に速く動き、その思量性は強力です。最終的には意識の分析的思考や観察に頼ることなく、対応策を考え出し、危難を逃れ、危機を回避することができます。一般的に「この人は機転が利き、反応が速い」と言いますが、観察してみると、機転が利き反応が速いのは意識でしょうか、それとも意根でしょうか、あるいはその両方でしょうか?これは具体的な状況によります。即座に反応し、思考する間もないのは意根の機転であり、少し考える余地があるのは意識の機転です。意識が機転を利かせている時、ほとんどの場合、意根も機転を利かせています。ぼんやりしている時、意識はぼんやりしていますが、意根は決してぼんやりしていません。意根に呆然として思量しない時はなく、自ら多くぼんやりと過ごして体験してみれば分かります。
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