弟子某は、無始より今世に至るまで、三宝を毀損破壊し、一闡提の所業をなしてまいりました。今ここに十方の三宝の御前および六道の衆生の前にて、三世の罪を誠心に懺悔いたします。もし現在の身業・口業・意業の十悪の罪があるならば、願わくは畢竟して起こらず、尽未来際に至らんことを。もし未来の身業・口業・意業の十悪の罪があるならば、願わくは畢竟して起こらず、尽未来際に至らんことを。もし過去の身業・口業・意業の十悪の罪があるならば、願わくは畢竟して起こらず、尽未来際に至らんことを。
ただ願わくは十方三世の諸仏よ、大慈大悲をもって哀れみたまえ。我は輪廻の中にありて依る所なく、生死の長夜に常に覚めることなし。我は凡夫にありて諸々の繋縛を具し、狂える心は顛倒して遍く攀縁す。我は三界の火宅の中にありて、妄りに六塵に染まりて救護なし。我は貧窮下賤の家に生まれ、自在を得ずして常に苦しみを受く。我は邪見の父母の家に生まれ、罪を造ること悪しき眷属に依る。
ただ願わくは諸仏の大慈尊よ、哀れみて護念したまえ、一子の如くに。一たび懺悔して復た諸々の罪を造らず、三世の如来はまさに証明したまわん。我に菩薩の三聚戒を施したまえ。我は願わくは堅持して退転せず、精進して苦しむ衆生を度脱し、自ら未だ度されざるに先だって他を度し、尽未来際に常に断絶することなからんことを。
乞い願わくは十方三世の一切の諸仏菩薩、我を加護したまえ。悪業は消除し、善根は増長せんことを。我に菩薩の三聚戒を賜わり、願わくは我、これより三聚戒を受持し得んことを。すなわち一切の有情を饒益し、一切の善法を修摂し、一切の律儀を修摂せんことを。
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