唯識の種智を修得した時、相手と接するだけで、その者の業種の一部を感知することができ、この人物の前世の概況を知り、また来世の概況を判断することができます。往々にして人を見抜く精度が極めて高くなります。二つの如来蔵は互いに通じ合い、唯識の種智を有する者の意識心は自らの如来蔵から相手の概況を感知できますが、唯識の種智を有さない者には極めて困難です。故に時として、衆生自身がまだ己が心の行いを知らぬうちに、他人は既に知り得、本人よりも深く理解していることがあります。人が言葉を発する時、本人は何でもないと感じていても、多くの情報が無意識に漏れ出しており、本人は気付いていません。相手の情報を感知するには、あらゆる方面から可能ですが、対面すればより正確になります。相手の五官や表情と言葉、表色と無表色、形象・気品・趣きなどを観察すれば、より包括的かつ正確に了知することができます。これらは全て如来蔵が意識心に授けた智慧なのです。
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