衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2019年03月02日    土曜日     第2 回の開示 合計1302回の開示

ブラックボックスの世界(二十六)

我々が自らの心を明らかに見極め、その後も観行を続ける時、第七識の一切の作用が究極的には全て如来蔵の機能的本性であることを悟ります。六根の一切の作用も最終的には如来蔵の機能的本性であり、六塵の一切の生滅現象もまた如来蔵の機能的本性です。遂にはこれらの法が全て我ならざるものであることを知り、真我こそが如来蔵であると悟るのです。五蘊の全ての機能作用が悉く如来蔵であることを知る時、虚妄なる五蘊十八界の機能など存在せず、それらの機能全てが如来蔵の機能であると理解するのです。

観行を極めれば、一切の法が悉く如来蔵の機能であり、他に何ものの機能も存在しないことを認めます。七つの識の分別作用は全て如来蔵に帰結し、七識の了知性は全て如来蔵の「見大」の作用です。この現観は言葉で他者に伝えて同等の悟りを得させることはできず、自らが現観する能力を具えた時に初めて体得できるものです。初地に至れば、如来蔵自体が六塵を見、六塵を変じ、六塵に縁り、一切の境界を知り得ることを悟ります。ただし如来蔵のこのような見と了知は、六塵の具体的相貌を了知するものではなく、ただ種子位の一切の状況を了知し、さらに身根を変じ、身根に縁り、全てが如来蔵の作用であることを知るのです。全ての了知性は悉く如来蔵の属性なのです。

——生如法師の開示
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