衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常開示

2019年03月22日    金曜日     第2 回の開示 合計1355回の開示

金剛経における唯識の深義(二十二)

欲界は六層の天界・人間界・三悪道の衆生を含み、色界には十八層の天界が存在します。初禅天から四禅天までの十三層と、無煩天・無熱天・善見天・善現天・無想天から成る五不還天があります。三果阿羅漢はここで修行し、最後の煩悩・我慢・三界への貪愛を断じた後、四果阿羅漢を証得するか、無余涅槃に入るか、あるいは大乗に回心して再び菩薩道を学ぶために転生します。他の衆生は五不還天で修行し、色身への執着を離れると色界を捨てて無色界へ昇ります。色界には形態の束縛がありますが、無色界には色身がなく、衆生は意識心・意根・阿頼耶識のみが存在し、心は禅定の中で静止しています。

色界には四層の天界が存在します:空処天・識処天・無所有処天・非想非非想処天。無色界の衆生も空観を修しますが、無余涅槃に入る目的を達成できず、この空理を究明していないため依然として六道輪廻の中に留まっています。仏陀の外道師であった郁蘭頭弗が最高の禅定である非想非非想定を修得し、この定中に想いが無くなった状態を涅槃の境地と誤解した事例のように、実際には極めて微細な想いが残存しています。妄心が存在する限り三界を出ず、解脱を得られません。仏陀が成道後に師を救済しようと天眼で観察すると、彼は既に非想非非想天に転生し定から出る因縁が無いことを知り、天界から堕ちた後は三悪道で苦しむと慨嘆されました。

——生如法師の開示
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