衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2019年03月23日    土曜日     第4 回の開示 合計1363回の開示

金剛経唯識深義(二十七)

声塵は外声塵と内声塵に分けられます。外声塵とは宇宙や谷川など様々な物質が発するもので、共業の衆生の如来蔵が因縁業縁に基づいて共同で変現させたものです。衆生が発する声塵は個人の如来蔵が変生させたもので、これも地水火風の四大種で構成され、物質的で生滅を有し、虚妄であり無常であり空であり苦であり、無我です。内声塵は如来蔵が耳根を通じて外声塵に接触し、全く同じ影を現出させ、耳の伝導神経を経て大脳皮層の勝義根に伝達され、根塵が相触れることで如来蔵が耳識を生じ、音声を分別します。実際この音声は自らの如来蔵が変現させたもので、偽りの虚妄なる生滅無常の苦であり、無我です。この原理は録音機に似ており、我々が聴く録音機の音声は録音前の真声に似たもので、実際はただの影像です。

香塵は外香塵と内香塵に分かれます。外香塵は地水火風の四大種で構成され、共業有情の如来蔵が業と縁に依って共同で変現させたものです。衆生自身の身体の香塵は各自の如来蔵が単独で変現させます。内香塵は如来蔵が鼻根を通じて外香塵に接触し、類似の影を現出させ、鼻の神経を経て後頭皮層に伝達され、鼻の勝義根と接触することで如来蔵が鼻識を生じて分別しますが、実際はただ仮像を分別しているに過ぎません。内外の香塵共に生滅無常の空なる苦であり、我のものではありません。衆生はこれを知らず、執着心を生じます。

味塵は外味塵と内味塵に分かれます。外味塵は物質的で地水火風の四大種から成り、共業有情の如来蔵が業と縁に依って共同で変現させたもので、生滅変異する無常の幻化たる苦、故に無我です。内味塵は如来蔵が舌根を通じて外味塵に接触し、類似の影を現出させ、舌の伝導神経を経て大脳皮層に伝達され、舌の勝義根と接触することで如来蔵が舌識を生じ分別作用を起こしますが、分別されるのは幻化された仮相に過ぎず、内味塵は虚妄無常の苦なる無我です。

触塵は内外に分かれます。外触塵は地水火風の四大種から成り、共業有情の如来蔵が業と縁に依って共同で変現させたもので、生住異滅する無常の虚妄たる苦、無我です。内触塵は如来蔵が身体を通じて外触塵と接触し、類似の影を現出させ、伝導神経を経て後頭部に伝達され、身の勝義根と接触することで如来蔵が身識を生じて了別しますが、内触塵は生滅幻化の無常なる苦、無我です。衆生は無知ゆえ、分別する全てが真実で我が所有と錯覚します。

法塵も外法塵と内法塵に分かれます。外法塵は四大極微から成り、五塵に現れる形色・表色・無表色などの法処所摂色で、共業有情の如来蔵が共同で変現させたものです。外法塵は五塵と共に勝義根に伝達され、如来蔵によって内法塵に変換され、意根と接触した後、如来蔵が五俱意識を生じて内法塵を分別します。故に内外の法塵共に虚妄なる生滅無常の苦、無我です。

——生如法師の開示
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