衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2019年04月11日    木曜日     第5 回の開示 合計1413回の開示

悔の心所法

悔(くい)の心所は、悔恨・悔悟・自責・厭離といった、自らの過去の行いを悔いる心の作用であり、時に善なる心所法に属し、時に悪なる心所法に属します。凡夫や三賢位の者においては、意根に悔いが生じる場合、善にも悪にもなりますが、煩悩を断ち心清浄な聖人においても意根に悔いはあるものの、全て善となります。もし善行を為して後悔する者がいれば、それは悪法となります。煩悩の習気を断じ尽くした八地以上の菩薩には意根に悔いはなく、もはや過ちを犯さないが故です。仏の意根には更に悔いの心所法が存在せず、これは大智慧によるものです。地獄の衆生がその造った悪業を悔いるに至れば、これは善となり、悪業は即時に消滅し、直ちに地獄から出ることができます。地獄の衆生の意識は苦しみに追われて悔いる心を起こす余裕がなく、仮に意識が悔いたとしても悪業を消し去って地獄を出ることはできません。意識は主導しないがゆえです。

——生如法師の開示
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金剛経唯識深義(八十)

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