衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2019年04月15日    月曜日     第2 回の開示 合計1430回の開示

修行の過程は心所法を転換し変える過程です

修行の過程とは、心所法を転換し変化させる過程であり、最終的に八識がすべて二十一の心所法を円満に具足するに至れば、大乗小乗の無学となる。初地以上の菩薩は根本煩悩・大随煩悩・中随煩悩を断除し、六識七識が識を転じて智と成し、無生法忍の智慧を獲得するため、心所法はすべて二十一の心所法と相応する。ただし五別境心所法は未だ究竟せず不完全であり、更に強化を要し、善十一心所法もまた増進を待つべき状態にある。小随煩悩はさらに滅除が必要である。地上の菩薩は大乗法における痴煩悩が断尽していないため、無痴の善心所法を具足せず、ある菩薩の意根には慢の心所法が未だ断尽されていない。二十一の心所法は不断の完善と強化を要し、仏地における八識二十一の心所法こそが完全かつ究竟したものであり、これ以上増進を必要としない。

初地菩薩から八地菩薩に至るまで煩悩習気の障りが残存するため、心所法は未だ純粋ならず、純善とは言えない。八地菩薩に修至する時、小随煩悩が滅尽し煩悩習気が断除され、染汚種子がさらに一部消除されることで、二十一の心所法はより完善かつ強大となる。故に修行は煩悩と習気の断除と深く関わり、修行の目的は煩悩・煩悩習気およびすべての無明を断除して解脱を獲得することにある。無明が断尽すれば即ち仏道を成じ、究竟の解脱を得る。五別境心所法の機能は、煩悩習気が不断に消除されるに従い、その機能はますます強大となる。すべての神通道力は五別境心所法に関わり、五別境心所法によって成就されるが、もちろん五遍行心所法の補助を離れない。修行が不断に増進するに従い、識心は必然的に変化を生じ、識心の変化とは即ち心所法の転換である。心所法の変化こそが修行の結果なのである。

——生如法師の開示
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