衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2019年04月21日    日曜日     第2開示 合計1451開示

出家は世俗法を隔てる最良の方法です

仏は経典の中でこう述べられました。出家者が山中で一日中寝ているだけでも、世俗の法の中で揉まれ苦しむよりはましだと。なぜでしょうか?寝ているだけでは修行にはなりませんが、他の世俗の法に染まることもありません。次第に心の世俗へのとらわれが減り、ついには世俗を思い煩わなくなるのです。そうなってから睡眠を減らせば、道業の進歩は速くなります。

この道理は極楽往生して蓮華の宮殿に住む場合と同じです。蓮華の中では世俗の環境から隔離され、染まる機会がなくなります。心のとらわれは次第に断たれ、悪念は徐々に減り、悪業の種は次第に枯れていきます。心が清浄になった後、蓮の花が開き、仏に会い法を聞けば悟りを得られるのです。

これは最も愚かな方法ではありますが、それでも世俗の悪い影響に染まるよりはましです。

ですから、人はどうあれ仏は出家を受け入れます。たとえ出家して努力して修行しなくても、悪い影響を減らせるからです。かつて仏陀が成道後、ご自身の一族で出家できる者を皆出家させました。婚姻の有無に関わらず、父である浄飯王と将来王位を継ぐ者一人だけを残したのです。その中で仏陀は従弟のアーナンダに対しては非常に強硬な手段を取り、騙して出家させました。アーナンダは妻への執着が非常に強く、通常の方法では出家を勧められなかったため、仏陀は強制的に寺院に連れて行き、帰宅を許しませんでした。妻は何も知りませんでした。最終的に仏陀は彼を天宮と地獄に連れて行き、アーナンダはようやく修道に専念し、還俗することなく四果の阿羅漢を証得したのです。出家がいかに重要かがわかります。仏陀は様々な方法で人々に出家を勧め、苦労して僧伽を設立し、娑婆世界に住持して有縁の衆生を仏門に導かれたのです。

当時、仏陀の時代に出家を望む者が妻や子を持つ場合、離婚する必要もなく、妻や子の同意を得る必要もありませんでした。単に妻子を人に譲り、今後の生活を手配した後、出家して修道したのです。たとえ妻子が新しい家庭でうまく生活できなくても、還俗して再び面倒を見ることはせず、道心は非常に固かったのです。

出家したいのにできないと言うなら、言い訳を探す必要はありません。言い訳など何もないのです。ただ自分の心を点検しなさい。貪欲が世俗を捨てきれない、これただ一つの原因以外に他はありません。

よく出家者がいかに修行せず、いかに法にかなっていないかと不満を言う声を聞きます。法にかなった人は出家したがらず、修行する人は出家したがりません。この修行しない人々さえ出家しなければ、僧伽は人がいなくなってしまうのではないでしょうか?出家者はどこから来るのでしょう?世俗の法の中から来るのです。もしそれらの優れた人々が皆世俗に執着せず、出家するならば、出家者は皆法にかない、皆修行する者となり、仏教事業は発展していくでしょう。今多くの人は世俗でやっていけるなら世俗に留まり、掴めるものは世俗で掴もうとします。もう掴む術がなくなった人だけが出家するのです。そうして寺院や僧伽が良い状態であるはずがありません。

——生如法師の開示
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